かぞくのくにのYokoGotoのレビュー・感想・評価

家族という存在が身近にあればあるほど、その愛おしさに気づかなくなるのかもしれない。しかし、そんな最も身近な家族と家族の間に、国境という自由にまたぐことのできない線を引かれた時に、当たり前の家族が当たり前に支え合うことがこんなに愛おしいことなのか？と気付かされる映画だった。昨今、隣国との国と国の政治的なひずみばかりがクローズアップされるが、そんな社会情勢の中、国境をまたぎ血のつながりで思い合う家族が沢山あって、それぞれの思いでつながっているのだと感じると、国境とはなんだろう？と思った。