えいがうるふ

ルル・オン・ザ・ブリッジのえいがうるふのレビュー・感想・評価

ルル・オン・ザ・ブリッジ(1998年製作の映画)
3.6
これがオシャレ映画として人気だったあの時代のなんとなく薄っぺらくて雑な世相を彷彿とさせる内容だった。
内容はミッドクライシスおじさん版真夏の夜の夢(?)みたいなファンタジーなので、まともなラブロマンスとして素面で観るにはややキツイものがあるが、ラストで明かされる回収でようやく映画としての形を成し、グッとあがるのがちょっと粋。なるほどね。

超絶キュートなミラ・ソルヴィーノをはじめ、出てくる女性が老いも若きもみんな素敵で目の保養にはなる。何しろあの時代なのでスーパーモデルのシンディ・クロフォードが出てたのかと思ったらジーナ・ガーションだった。似てません?

ところで話の筋とは無関係だがヒロインに一番共感したシーンは、買ってきたCDを聴こうとしてパッケージフィルムがなかなか剥がせずしまいには歯で食い破って開けようとするところ。私もあれ、やったことあるー!
ストリーミング視聴全盛の今、直輸入洋楽CDのキャラメル包装の開けにくさなんて若い人にはピンと来ないかも知れないが、分かる人には分かるはず。妙に尺をとって観せるあたり、なんだあのイライラ感は現地でも共通だったんかい!と苦笑い。