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不都合な真実のcamusonのレビュー・感想・評価

不都合な真実(2006年製作の映画)
4.0
ゴア元米副大統領による地球温暖化問題啓発プレゼンテーションフィルム。

素人を対象にしたイメージ的な分かりやすさに重きを置いているものの、
思いのほか新しい発見があって有意義でした。

千回以上場数を踏んだだけのことはあるのですが、
準備が行き届きすぎていて、
わざとらしさが鼻につく感も、なくはないですかね。

とはいえ、政治家としてライフワークとして一つのテーマを追求し続け、
それを発信し続ける姿勢には素直に感心しました。
興行上も成功を収めているようで、そちらの方も凄いことです。


私の認識として、
地球が奇跡的に生物が生息できる環境を保てているのは、
絡み合うさまざまな因子の収束性向が発散性向を上回っているため
という感覚が、何とはなしにあるのですが、

極地の氷が解けて海水になると、
氷の時は反射していた日射を吸収するようになるという話は、
今まで聞くことの少ない発散性向を持つ因子として
興味深いと感じました。
それでも発散しかけると、他の因子のより強い収束が働いて、
周期運動になるようなイメージがありますが。
何の根拠もない感覚的な話ですが。


あと、分かりやすさから意識的に省略しているのかも知れませんが、
地球温暖化のリスクについて語るためには、
地球寒冷化のリスクについて語らないと説得力がないとも感じました。
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