垂直落下式サミング

スクール・ウォーズ/HEROの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

スクール・ウォーズ/HERO(2004年製作の映画)
3.0
スクールウォーズの劇場版リメイク。
上手くまとめているとは思うが、きっとテレビ版のほうが面白いと思う(未見)。
テレビドラマは数ヵ月もかけて語られるものなのでキャラクターたちと同じ時間感覚を共有できるが、それと同じものを二時間の劇場映画の起承転結に当てはめてしまうと、不良たちが驚異のスピードで更正していくチョロいストーリーにみえてしまう。やはりチームメートが多いので、それぞれの葛藤の描き混みが薄い。
中学くらいの頃に、地元の自主上映会でみさせられたソーラン節で不良が更正するやつとかもだが、下手するとはずみで人とか殺めそうな超悪いやつらがいそうなのに、みんなわりとすぐに立ち直っていくのが嘘臭く感じてしまう。何人もの不良が更正する物語は、2時間で語る映画には向いていない。
それにしても、なぜパッケージのゴリラはケツの穴に焼きゴテを当てられているような顔をしているんだろう。確かに照英は熱血イメージのタレントだし、本作でも体育会系らしい熱さで顧問を演じているが、これが静止画となると狙っているようにしかみえない。
照英さんが地元の方々とふれあう旅番組は微笑ましい空気が溢れるので、きっといい人なんだと思う。照英の細道いつもみてます。