こばまさ

昭和歌謡大全集のこばまさのレビュー・感想・評価

昭和歌謡大全集(2002年製作の映画)
3.5
20年前に、こんな映画があったとは…
フォロワーさんのレビューで気になって観てみたら…これは一体なんなんだ。


舞台は東京都調布市。
昭和歌謡曲を愛する、6人の冴えない青年たち。
対するは、6人のバツイチおばさん集団。
6人とも全員名前がミドリなので、通称“ミドリ会”

この、青年達とおばさん達の殺し合いを描く物語。


…なんだそれ。
ふざけすぎにも程がある。
ただ、これがなぜか面白い!

なぜ歌謡曲を盛り込んだのかだけは理解出来なかったが、歌謡曲の良さは存分に伝わったよ。
これは、キャスト…いや、キャラクターの勝利であろう作品。


まず、青年軍団。
松田龍平、池内博之、安藤政信。
他の3人も観た事はある。
全員イケメンだが、全員イケてない。
ただ、安藤政信だけはどの角度から見てもカッコよかった。

そして、おばさん軍団。
樋口可南子、岸本加代子、森尾由美、細川ふみえ、鈴木砂羽、内田春菊。
こ、濃い…濃いぃぃぃよおばさん達…
そもそも、全然おばさんとは呼べない美貌!
みんな30代の設定だし、飼育より目の保養になった。


よくよく考えてみると、樋口可南子さんが演技してるの初めて見たかも…
もはや、某携帯会社のCMのお母さん役としての認知度が高すぎる。

森尾由美さんなんて、元気が出るテレビ以来に見たかも。

岸本加代子さんは、北野武作品によく出るから違和感なし。

鈴木砂羽さんは、なんか好き。

細川ふみえは…



とにかく、ずっとバカバカしい作品。
なのに、ちょっとだけノスタルジー。
青年達の会話も、おばさん達の会話も、どっちもまあまあ沁みる。

ナイフ→トカレフ→バズーカ→原爆という、何がどうなったらこうなるのか分からないエスカレート具合も遊びすぎ。

金物屋が原田芳雄だったり、自転車屋がミッキー・カーチスだったり、古田新太や市川美和子も変な役で出てたりするんで、もはや収拾がつかない。


気になる人は、アマプラで観てみよう!
こばまさ

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