久しぶりにグリーナウェイを見た。
やっぱり諸手を挙げて賞賛できる。
なんでなのかよく分からないけど。
あんなに下品な男が出張ってるのに、不快感がない。芸術的な画面それだけが突出して見えることもなく、ゴルチエの衣装もマイケルナイマンの音楽も、すべてが調和している。
グログロ言われるけど、かなり抑えたグロ、グロを見せたいのではなくて要素としてのグロ。ドイツやイタリアの映画だったらもっと写実的にグロを見せられたことだろうと思う。
つまりイギリス映画はスマートだ。登場人物が立場によらず自分の意志を持ち、それを淡々と貫くところが好きだ。これだけ詰めこんでるのにお腹いっぱいにはならない。爽やかなエンディング。
最初の方のジョルジーナとマイケルのシーンは、マルサの女の岡田茉莉子と津川雅彦のシーンを彷彿とさせたんだけどまあ偶然なんだろうな。あそこがめちゃくちゃかっこよかった。私もあんな下着欲しくなるぜ、ゴルチエ。
ティムロス可愛すぎかよ。