「死ぬしかない」

初日に共演俳優が殺されるなど、不吉なことある女優のジョイス
最悪なジンクスを抱えた彼女はある日、バーで酔いつぶれてしまう
そんな彼女を、婚約者がいるベロウズが介抱するが....

果たして彼女は、ジンクスを乗り越えることができるのか⁉︎

ベティ・デイヴィスがアカデミー賞主演女優賞を受賞したロマンスありのドラマ

1時間ちょっとだったから、あっという間に終わっちゃった

ストーリー自体は普通かな

はじめジョイスは酒癖が悪く、イタい女性だと思ったけど、だんだんと本性が

さすがベティ・デイヴィスですね

またジンをがぶ飲みしてる…

ベティ・デイヴィス

演じる

破滅を呼ぶ女優ジョイス・ヒース

不幸の悪魔と契約した女

もう危険な香りしかしない

そしてその気の強さは天下一品

強すぎ

出ていけ！！！

って

ここ、ひとんちなのに？

すごいなあ

普通の人の感覚ではそんなこと言えない

そこを言ってのけるのがベティなんだよなあ

怒った顔、すごい剣幕で捲し立てる顔、見下ろすような表情、見つめていた目を一度伏せ再び上目遣いで見つめる。時折見せるその演技が、後年のベティそのまんまだから、思わず年齢を疑ってしまうけど、よく見ると若いから違和感すごい。若い頃から芸風は変わらないんだなあって。

破滅を呼ぶロマンス

口をつけなかったマンハッタンが悲しい。

そしてついに…

舞台「死ぬしかない」が決まる

演技でもない

いや

縁起でもない

絶対に良くないことが起きる

誰かが死ぬ予感しかしない

そしてその決着のつけ方が激しすぎる

まったく、ベティらしいなあ

でも終わり方はぜんぜん納得いかない。THE ENDの文字に、一人でつっこんでました。う～ん。納得いかない。納得いかないよ～これ

…

ハッ

Σ(ﾟДﾟ)

もしかして、これが…

青春の…抗議？

• #🐳真夏の捕鯨大作戦🐳

【第8回アカデミー賞　主演女優賞受賞】
『Disraeli』『ジョルスン物語』のアルフレッド・Ｅ・グリーン監督作。11度の主演女優賞ノミネートを誇るベティ・デイヴィスが最初のオスカーを獲得した。

本作は『人間の絆（痴人の愛）』でノミネートされなかったことへの埋め合わせ的な意味が大きいと言われ、ベティ・デイヴィス自身本作を気に入っていなかったという。

しかしこの役はベティ・デイヴィスでなければ説得力が大きく減退したであろうし、やはり彼女のための映画になっている。

落ちぶれ酒浸りの舞台女優と社交界の花である新進建築家とのロマンスが軸になっている。27歳、そして映画デビューして僅か4年でこの役ができるなんて本当に天才だと思う。

アル中で自分勝手な悪女という自身のイメージを逆手に取ったような役で非常に面白かった。いつものデイヴィス、と思いきや後半彼女の真実が明らかになり始め、なるほどこれは紛れもなく彼女の話なんだと分かる。

結末の彼女の表情、セリフがなくても全部分かる。切なくて辛いが、彼女は彼女で晴れやかな顔をしていて清々しい。「本当の愛」というのを繰り返し描くハリウッドにしては異様な作品のようにも思える。

やっぱりベティ・デイヴィスは素晴らしい。彼女の100％ではないにしても彼女だからこその説得力を持った作品だった。

• #第8回アカデミー賞