スカパーにて。正直なんとも言いがたい映画でしたなぁ。
原作は五木寛之の小説ですって。
美術史を学んでいた青年がたまたま見つけた絵画。実は歴史に埋もれていた作家のものだという。それを巡る物語。
ヌエバグラナダ国の画家パブロ・ロペスですって。…誰だお前???どこだ其処???
この架空の国と架空の画家の存在の違和感が終始拭えない。それがこの映画の最大の敗因じゃないかしら?
青年は恩師の大学教授を尋ねるが、門前払いをされた挙げ句教授は何故か自殺。凄い因縁を感じるが、後々判る自殺の理由も全然釈然としない。何も死なんでも…
その後、福岡の大物(鶴田浩二)の協力により色々判明する。
ヌエバグラナダ国からナチスドイツの手に。ナチスから戦前の日本に渡り、北九州の炭坑跡に封印されていた。
この遺産を日本が持っていたことが判ると、政府転覆に繋がりかねないスキャンダルだと。
で、絵画をヌエバグラナダ国に返還するため、政府を敵に回し尽力する。
何故か強腕のオネエ(長門勇)が味方になったり、全然必然性のない濡れ場がほんの一寸あったり。
で、多くの犠牲のもと絵画を持って、ヌエバグラナダ国に渡航成功。其処で終わりゃ良いじゃん…
なんとヌエバグラナダ国にクーデターが起き、絵を届けた日本人男女は殺され、肝心の絵も血で汚されて終わる。
じゃあ、今までの努力はなんだったんだよ!???その後味の悪い終わり方に何の意味があるんだ???
主人公が元々学生運動に傾倒していたことも前フリなのだろうが、結局なんの答えも導きだせない…。どう解釈すんだ?
ヌエバグラナダヌエバグラナダヌエバグラナダヌエバグラナダ…