拘泥

ザ・サバイバーの拘泥のレビュー・感想・評価

ザ・サバイバー(1996年製作の映画)
3.5
チャック・ノリス(以下チャック)主演のファンタジーファミリー映画。
チャックが森の精をやるって聞くだけで今日の夕飯はいらないだろう。しかもチャックの兄弟がこれやらせてんのかよ。おもろ。

にも関わらずやっぱり、森の精だろうがファミリー映画だろうがチャックが人をボコボコにする本能だけは止められないことが最高。
だが悪い奴が普通にあり得ん悪いから問題ない。ヒューマギアだからぶっ殺していいだろ!と同じである。
ゆらゆらの光と共に現れる光の巨人過ぎるチャック。真顔のチャック。熊撫でチャック。ガキの青春物語の定番の儀式を見守るチャック。生き物を助けるチャック。機動力でワシに、強さでクマにそれぞれ圧倒的に劣りあんま活躍しないのに御三家ぶるメガニウムザオオカミチャック。ワシ慣性チャックキック。羽ばたき強過ぎるワシチャック。助けたことめっちゃアピるワシチャック。ボコボコにしながら山の魔法を訴えるチャック。狂おしきチャックマ。優しい、可愛い、強い。この世にはこんなチャックもいるんだね…
チャックが銃を嫌って破壊するなんて…破壊時のもったり感は驚異的だ。
チャックの戦闘スタイルもずっしり半ば投げやりで貫禄を演出。

音楽もすんごい。始まった瞬間から音楽が延々勇壮過ぎて笑うし悪い奴の曲が悪い奴の曲過ぎるのもハラハラな曲がハラハラな曲過ぎるのも笑う。戦闘シーンのクソ軽いロックやとぼけた謎のポコポコも全部安くて妙な心地良さ。

最後とか偽りなき者かと思ったわ。
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