Pandano

儀式のPandanoのレビュー・感想・評価

儀式(1971年製作の映画)
3.5
レビューを書くにあたって…あれ?これ白黒映画だった?
いえいえ、カラーでした。
最後の中村敦夫さんが横たわっている、あの場面だけやけに前衛演劇みたいなセットで色彩感が強く、そこに至るまでの形式美に基づいた世界が色味のないものに感じていた。
美術監督の戸田重昌氏が素晴らしいから、と遅まきながら知った。
Firmarksも撮影、美術、音楽まで表記してくれると嬉しいな🙏

新婦のいない結婚式、ってブニュエルか?と感じつつ、いつもおどおどして、覇気のない表情の河原崎さんがぴったりすぎて、見ていて辛い。
「イエ」制度とほぼ無縁な人生で、良かった、私。

武満徹の音楽が秀逸なのは言わずもがな。素晴らしい。ずっとどこかに漂っている…先が見えない不安定な感覚。
Pandano

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