sabumasa

儀式のsabumasaのレビュー・感想・評価

儀式(1971年製作の映画)
4.3

相当昔に一度観たことがあるんだが、久しぶりに観て随分違うものに思えている。

「家」という狂気、「家長」の狂気、そして儀式という狂気。新婦不在の結婚式とかもう滑稽としか言えないんだが、これを強烈な皮肉と捉えるならば本当に大傑作。
大島さんは何を考えながら作ったんだろうなぁ…

いまここまでの家父長制はさすがないと思いたいが(政治家一族とか俗にいう名家は知らんけど)、この国の宗教右派が目論む「伝統的家族観」の復活がこのようなものだとしたら、自民党改憲草案13条における「個人」ではなく「人」ってこういうことなんだろうか…とか思いながら観ると余りにもおぞましく、全く持って過去のものとは受け止められない。。

色々歪みまくっていて観る人を相当選ぶ映画なので、広くおススメはしません。

あと、私も一族の相関図は欲しいww
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