ひげしゃちょー

ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲のひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

2.6
前作に見られた三池ならではのグロさは影を潜めていたが、ゼブラクイーンと合体する時のシーンには多いに笑わせてもらった。 あれがダメな人は徹底的にこの映画はダメでしょうね。 個人的には前作の方が好き。冴えない男でもスーパーヒーローになれるというところに夢とロマンがあった。新市はその夢を叶えてくれた。 人生でも同じだけど夢を叶えたあとがいかに難しいかがよくわかる。せっかく白黒つけてくれたのに「白と黒に分けることが果たしていいことか」という普遍的なテーマは少しハードルが高かったんじゃないだろうか。遠心力を使って白と黒に分けるという発想は面白いけど。哀川翔の25周年に好評だったこれを採用したんだろうけど失敗だった気がする。 映像面で言えば今作は前作がスマッシュヒットしたおかげで、予算が潤沢になった分できることの幅が広がったのでスケールアップしたが、個人的にはあのシュールなB級映画感がよかった。 脚本に比べて映像面だけが派手になってしまったことで不釣合いになってしまった。 この手のおバカ映画は低予算だからこそ面白くなるのだと思う。 深夜番組がゴールデンにいってコケるのと似ていて前作の良さを製作側が理解してなかったんじゃないだろうか。 しかし、ゼブラクイーンのテーマは申し分ない作りだし、仲里依紗をエロチックに撮る演出もいい感じ。