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素晴らしき哉、人生!のぉゅのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
3.9
2022年 鑑賞 22-110-13
NHK BSプレミアム にて
フィリップ・ヴァン・ドーレン・スターン先生の著書「The Greatest Gift」を原作に、「或る夜の出来事」「毒薬と老嬢」等のフランク・キャプラ監督・脚本による、1945年のクリスマスイブ。天国の二級天使のクラレンス(ヘンリー・トラヴァースさん)が、ニューヨーク州のベッドフォールズという町で絶望に陥っていり、自ら命を絶とうとしているジョージ・ベイリー(ジェームズ・スチュワートさん)に自分の人生が素晴らしいものだと気づかせるファンタジードラマ作品。
当時は興行面でも惨敗、第19回アカデミー賞では5部門にノミネートされるも無冠で終わってしまうが、アメリカ映画協会(AFI)が選ぶ「感動の映画ベスト100」では1位、「アメリカ映画ベスト100」では11位にランクインしている、人気のクリスマス映画と評されている。

ー 素晴らしき人生とは? ー
&
ー モノクロ作品名作選 クリスマスの奇跡篇 ー
冒頭の「恩人のジョージを... 」「大切な友ベイリーさんを... 」「どうか息子に... 」「いつも自分のことは後回しで...」「神よ ジョージに... 」「愛する夫を... パパに会わせて... 」 全て回収される展開か?ということは、全員出てくる?

若き頃からモテモテ!大きくなったらハーレムなんて考えているおませさん。だが、家族想い!弟を助けた代わりに、左耳が聞こえにくくなり、怒りっぽい祖父をそっと支え、父に高圧的態度の男に食ってかかり、大きな仕事をして大金を稼ぐ夢があり大学に進学しようとするも、父の死と会社の危機。事業を継ぐため諦め、自分の進学のためのお金もで弟の進学の為に使い、弟が会社を継ぐのを待った...

卒業記念パーティでジョージが出会うメアリー(ドナ・リードさん)はお綺麗!2人のダンスシーンも最高だ!ということは、メアリーはジョージの妻になる?でも、肝心なジョージの頭の中は... そして、アジサイの茂みの中は... (クスッ)

町一番の富豪だが、金儲けのことしか考えないヘンリー(ライオネル・バリモアさん)が、ジョージの前に立ち塞がる。そして、大学を卒業した弟は結婚し、結婚相手の父のガラス工場に就職し... ますますやりたいことも出来ない、町を出ることも出来なくなったジョージだったが... あの電話のシーン最高だった!あのダンスシーン以上に、抑えていた感情が一気に決壊したくらいのものを感じた!まさに「知るか」だった!

富豪のヘンリーがふたたびジョージの会社に襲いかかり、万事休す... 預けていた金を引き出そうと町民たちが押しかけてくるわ、ヘンリーの株買います攻撃仕掛けてくるわ... ジョージとメアリーのハネムーンの費用2000ドルを配り作戦で、騒ぎは収まって会社は廃業を免れ、さらにジョージとメアリーにも4人の子供にも恵まれ、人々のために安価な住宅を提供し人々の信頼を得て、高い高い家賃の借家からは人がいなくなヘンリーの策略にも屈さないジョージは貧しいながら幸せな生活を送る!が...

第二次世界大戦でのジョージの難聴で徴兵免除と、弟の戦争の活躍と名誉勲章の新聞記事。個人的に「我等の生涯の最良の年」と同じ世界線に見えてくる!少し前に鑑賞したというのもあるが、同じ戦争の後の話でもあるし、アメリカという地は広いし、それぞれの地でほぼ同時的に発生したことなのかもと。

運命のクリスマスイブ... ラッキーか?そういう運命か?ヘンリーのとった行動が、ジョージの会社の倒産の最大の危機に... ついジョージは家族に怒りをぶつけてしまい... 酒場で酒をガブ飲みからの、「自分はいない方がいい」「自分が死に、保険金を会社に」と思うように... この後の展開で奇跡が起こる...

“もう一度生きたい 神よどうか私に生きるチャンスを”
“メリークリスマス!”
まさかの展開!でも、この展開によってジョージは自分の存在を理解をする... みんなの●付のシーンは、ウルっときた!そして「トムソーヤの冒険」も、「蛍の光」も来たねぇ!
ジョージが投げ縄で月を捕まえメアリーに送ろうとしていたように、メアリーや子ども、母に弟、叔父、町のみんなが、クリスマスの奇跡を頼り、天国の手前から彼を引き戻した!ジョージは生まれてくるべき存在だったのだろう。クリスマスは特別な日ではなくなった私だが、今年(2022年)は特別な気持ちになりそう?まだ8ヶ月もあるしね...

「友ある者は豊かである 翼をありがとう」

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