ぼっちザうぉっちゃー

素晴らしき哉、人生!のぼっちザうぉっちゃーのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
3.8
クリスマスイブの記念碑的に鑑賞。
金融という可視で物質的な富のモチーフを扱いながら、不可視で非物質的な心の豊かさを描くというそのまんまな内容だったけれど、パーティーのダンスとか帰り道の歌とか、やはりコミカルで幸福感あふれる演出が抜群に魅力的だ。

自分がいない世界の悲劇を見ることで自身の存在価値を認められたというより、その世界を体験して、自死の瀬戸際から「戻りたい」と心から思い、雪降る夜の冷たさと居られる場所の温かさをその身で祝福できたということが肝要なのだろう。そんでベル鳴りゃ上等で、どっかで天使が羽を広げてる。

ハンチング帽被った陽気なタクシー運転手なんていくらおってもええですからね。