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素晴らしき哉、人生!のPoMooNのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.0
クリスマスの定番らしいので初視聴。クリスマスの夜の奇跡の物語。
やるせない絶望と喪失感の先に起こる温かい奇跡は、確かに聖なる夜に何度か見たくなる。

最初はジョージ(ジェームズ・スチュワート)の半生を天使クラレンスが学習することから始まり、ジョージの持つ賢く、善良な資質を存分に見せる。けれど報われない彼の不公平な人生と絶望感。生きる事に投げやりの彼に天使は『もし』彼が存在しなかったら?の世界を体験させていくストーリー展開がなかなかに惹き込まれる。

ジョージは幼い頃より、賢く行動力、気力に満ちている。弟を氷の池から助け、薬屋のおじさんの誤ちを見抜き、行きたかった大学を諦め、貯めた学費で弟を大学に行かせてあげる。何より自分の人生を諦めて父親の傾いている会社を継ぎ、誠実な事業で、貧しい人達でも家を持てるよう尽力する。人生で唯一想いが叶った事はメアリー(ドナ・リードが聡明で美しい)と相思相愛になった事。

クリスマスの夜に破産と不正容疑の絶望感のジョージを演じるジェームズ・スチュワートの紳士から一変する、目の形相がすごい😱あー、ジョージはどうなるの? 魔法みたいな安易な奇跡じゃ無いのがとっても腑に落ちた。そこがとっても良かった。
ジョージへの祝福はあるが、ポッターへの断罪も無いのがクリスマスらしい◎
No.1244
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