こつぶライダー

素晴らしき哉、人生!のこつぶライダーのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.8
年始から仕事してる社畜です。
仕事を始めてからくったくたで、映画を観る時間がない。
だから、せめて過去作のレビューを書いておきたいと、限られた時間の中でやりくりしています。

そんな私のような方にオススメする作品は『素晴らしき哉、人生!』です。

この作品に出逢ったのは大学生の頃。
TSUTAYAで名作漁りをしていた時期に古典的作品からチョイスしていて、かなり感動しました!!!

絶望の最中、途方に暮れて自死を選ぶ主人公の前に現れた天使が「お前が死んだ後の世界はこうだぞ!」と見せてくる。

もし、自分がいなくなったらどうなるのか?

仮定の世界を見せることで、本当の絶望は自分が死ぬことで周りを悲しませることだと気がつく。


確かにアリがちなストーリーではあるが、シンプルイズベストで突き刺さる内容です。


学生時代はさ、この主人公ってある意味勝ち組だよね!って思ってました。
行動力もあるし、絶望の淵に立ち引き返して逆転するだけの自力もあったわけだし。
結果論ですが、彼は優秀だし運もあったと思う!!!

そんなひねくれ者だった私ですが、大人になるに連れて、手に入れるもの以上に失うものの代償が大きくなっていることに気づきました。

例えば、離婚。

妻を失い、家や車を手放し、住んでいた地域から離れ、仕事も辞めました。

それは自分で選択した部分ももちろんあります。
ただ、どうしようもなかったってのが真実で、本音は幸せな時間を失ってしまったな…と思うわけ。

この映画を観て学ぶのは、失ったものを嘆くよりも先のまだ掴めぬ幸せを想像して生きた方が幸せだってこと。

自分にはまだまだ時間があるから、嘆いてばかりいずに先に進もう!そんな背中を押してくれる作品であります。


とはいえ、もう少し体を休めたいです(笑)

明日も明後日も、仕事がんばります(笑)
こつぶライダー

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