ドルジ

素晴らしき哉、人生!のドルジのレビュー・感想・評価

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.3
85点(100点満点中)
〈脚本〉40/45点
 天使が登場するまでに3/4ほど物語が終わってしまうことに驚いたが、主人公の波瀾万丈な人生が普通に面白くて観ていられた。天使登場からラストまでの流れは素晴らしく、ここまでド直球に性善説、情けは人のためならずをされると素直に感動してしまう。ラストの一連のシーケンスは怒涛の伏線回収も兼ねており、その快感も込みでボロ泣きしてしまった。物語のメッセージとしては全ての人の生を肯定するというより、主人公が特別良いやつだから成り立ってる部分が大きいのが賛否を分けそうだが、良い人が報われてダメなことはないと思う。“奇跡”が起こるラストはクリスマス映画として完璧
〈演出・撮影〉22/25点
 1954年の映画なのに古臭さを全然感じないのが凄い。流石にカットとして面白い画は少なかったが、階段の手摺りやズボンに入れた花びらなど映像で見せる伏線張りが上手かった。天使?神?が銀河と星なのも面白い。主人公がいない世界に飛んでからのシーケンスが少し長く感じたかな
〈音楽〉6/10 点
昔の映画って全部BGM同じに聴こえる
悪くはないんだけども
〈演技・キャスティング〉8/10 点
主人公役のジェームズ・スチュワートの、特に追い詰められてからの演技が素晴らしかった。妻役のドナ・リード美人すぎ
〈印象〉9/10
めっちゃ泣けたし、前向きになれる良い映画だと思う。名作なのも納得
ドルジ

ドルジ