伊達巻

天使の復讐の伊達巻のレビュー・感想・評価

天使の復讐(1981年製作の映画)
3.9
路上でレイプされて消沈して家に帰ってきたらまた他の奴にレイプされるっていう地獄話、なんの冗談も効かない展開にしんどくなって当分ショックを引き摺ることになるんだけどその後の主人公の決意っぷりが凄まじくて逆にこっちが彼女に追いつかなきゃと思わされる。笑うに笑えない決死のコメディ。唐突に黙った現実が顔を出す瞬間というのがあって、フェラーラまだ『チャイナ・ガール』とこれしか観てないけどそれもこの監督のすごいとこだしえらいとこなんだろうなと思った。無口なんじゃなくて声を出せないところとかファッション業界で働いてるところとか、大胆な物語の設定が細かい。本当のパーティの始まりを知らせるようにゆっくり階段を降りてくるショットがかっこよい。期待してた痛快さとかはなくて寧ろ突っかかる感じが残るんだけどそれ含めて見応えがあったように思う。でも良くも悪くもちょっとしんどさが勝っていて素直に喜べてはいない
伊達巻

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