長内那由多

天使の復讐の長内那由多のレビュー・感想・評価

天使の復讐(1981年製作の映画)
5.0
聾唖の主人公サナは理不尽な暴力に曝され、夜毎銃を持って街へ繰り出す復讐者と化す。現在の諸作への影響も垣間見え、いくらでも政治的正しさで語り直せてしまうが、妻の不貞を疑った男のモノローグこそ重要。人間の荒廃した心象としての81年NYのランドスケープ。微かに残ったヒロインの優しさが胸に刺さる。ゾーイ・タマリスのカリスマに圧倒された。
長内那由多

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