とか26

トレジャー・プラネットのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

トレジャー・プラネット(2002年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

【ターミネーター2】の
エドワード・ファーロングを彷彿とさせる、
主人公ジムの横を刈り上げて
前髪垂らすあのヘアスタイル
めちゃくちゃカッコよかった。

ただあの顔のパーツなんですが…
幼少期も含めてマジでターザンにしか見えねぇ。
【ターザン】を知らない人に見せたとしても
確定で「ターザンだ…。」って言うレベルに
そっくりさんでした。
カッコいいから別にいいんだけども。

鑑賞中、
"ナサニエル・フリントの財宝が
宇宙のどこかに眠ってる"だとか
コックとはいえ明らかに風格がラスボスしてる
ジョン・シルバーやら、
どうしたってチラつく
【ワンピース】の影にずっと悩まされてた。
物腰が軽すぎて逆に怪しいシルバーは
初期の黒ひげにしか見えないし、
ジムのソーラーボードは
エースの小舟に見えてくる。
というかディズニーの絵柄と
ワンピースの絵柄ってほぼ同じなので、
あれ…?
オレずっと【ワンピース】見てた…?

いくら荒くれものとはいえ、
人に雇われてんのに
その雇い主の身内であるジムを
平気で殺そうとするような間抜けなクルー
どのみち使えねーだろシルバーさん…
ってずっと思ってた。
この点に関してはそもそも
なんで身内の博士が雇った船なのに
主人公がほぼ強制的に下っ端扱いされてんのかが
全く理解できなかった。
アメリア船長のふんぞり具合も
よく分からないし、
デルバート博士が
船長と良い雰囲気になってく展開に
少しでも需要があると勘違いした
作り手の読みが理解できない。
これはもうハッキリと言うんですが、
ねーよ。

なのでいっそ
博士の存在もアメリア船長の存在も無くして、
主人公が他人の船に乗り込んで
トレジャープラネットを目指す作りで
よかったです。
そしたらその船が悪いやつらの船で
主人公は持ち前のイタズラ気質を駆使して
悪い奴らの船に馴染んでいく。で、
その船の船長シルバーに活躍が認められて、
主人公は彼を父親と重ね始め、
シルバーは死んだ自分の息子と
主人公を重ねていく。

どうせならシルバーにも亡くした息子が居て
そのせいでジムを敵視できないっていう
設定にして欲しかったなっ。
そのうえで息子を助けられなかったのは
腕を切られたせいってことにして
今度こそこの腕で主人公を助ける!っていう
熱いラストにもできたかも。

本気でこのぐらい
シンプルな作りにしてくれてたら
主人公とシルバーの描写だけに時間割けるし、
宇宙海賊たちの冒険も、敵とのバトルも描ける。
主人公の個性って"悪ガキ"だったわけで
それがいきなり船の下っ端にされてたら
個性殺されてるようなもん。
もっと主人公が暴れる作りにして欲しかった。
うー。

相棒かと思ってたあのロボットとか
ほんと要らない。
残り40分とかでようやく出てくるので
もうそこから友情育むのは無理あるし、
あのロボットのせいで
モーフの影が薄れる 薄れる。
モーフかロボットのどっちかでよかったよ!!

全体的に
トレジャープラネットにたどり着くっていう
いちばんの目的に向かって
ほとんど進んでなかったのが残念。
ダークホールから逃げるとか
宝の地図を取り戻すとか、
小さい目的はあったけど
場所が動いてないから
全然トレジャープラネットに近づいてない
感じがしてずっと勿体なかった。
とか思ってたら反乱起こされて、
船から逃げてたら目的地に着いてました…。
これ船に乗ってシルバーと仲深めてただけで
宝にたどり着いたようなもんダロ。
目的地へのたどり着き方が地味すぎでした。
お願いだから【ワンピース】は
こんな終わり方しないで下さい。

劇中歌とか音楽なんかはかなりカッコよくて
頭に残る出来だったんだけどなー…。

悪役には珍しい
善意が揺れ続けてるシルバーの造形は
いま見てもかなり斬新で面白かったし、
主人公ジムのビジュアルも
かっこよくて好みでした。
逆に言うと良かったのってそこだけなんですが…!

ありがとうございました。
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