ヘラルドスクエア

二人で歩いた幾春秋のヘラルドスクエアのレビュー・感想・評価

二人で歩いた幾春秋(1962年製作の映画)
2.8
お得意の夫婦善哉モノ。
木下恵介監督ほど作品に振り幅がある作家はいないように思います。
社会派作品を極北とするなら、本作のように夫婦愛を高らかに歌い上げる作品は、その後のテレビシリーズ『木下恵介アワー』に繋がる、監督のイメージを決定した作品群になります。
木下ワールドの形成に佐田啓二さんと高峰秀子さのカップルは最重要ですね。
木下忠司さんの音楽は完成しすぎて、身動き取れないほどガッチリはまっています。ストーリー、設定や配役は様式美となって一気にワールドに引き込んでくれます。