久々の鑑賞。
個人的に2000年代のジャッキー作品で一番好き、文句無しの傑作。
アクションもスタントもドラマも非常によく出来ている。
今回のジャッキーは失意のどん底に堕ちに堕ちてから少しずつ這い上がっていく。
それがもう見ていて堪らないのだ、こういうジャッキー･チェンも一味違って実に良い。
百戦錬磨だったジャッキーが完膚無きまでに追い詰められ、挙句部下を全員失い…このシーンは見ていてこっちまで胸が苦しくなった。
悪役には当時の若手が勢揃い。特にダニエル・ウーとアンディ・オンに注目して欲しい。
ダニエルはジャッキーの秘蔵っ子と言われていた事があったとかなかったとか…イケメンに加えて犯罪をゲームの様に楽しむ演技、見てて腹立たしいのだがそれが素晴らしい。最近出演作が無いのが非常に残念である。
そしてアンディ・オン。彼はドニー・イェンの｢スペシャルID｣や｢関羽｣にも出演している若手俳優。もう40歳過ぎてるけど…（笑）
ジャッキーとは本作で二度に渡り激しい戦いを繰り広げる。ジャッキーも当時52、3歳にも関わらず衰えを見せない激しいアクションだった。ジャッキーはまだまだ魅せてくれるな、と個人的に感動した箇所でもある。
そして相棒役にニコラス・ツェー。彼も当時は若手だった、この映画は多くの若手が出演している。当時の若手を積極的に売り出そうと言うベニー･チャンとジャッキーの考えだったのかもしれない。そう言った意味でも非常に意味のある映画なのではないだろうか。
後にベニー･チャンは若手を揃えて本作に似た系統の｢インビジブル･ターゲット｣も制作してるし。
最後の病院のくだりは盛大すぎるだろ、と見る度に思うけど…（笑）
2000年代のジャッキー映画の中では一番激しく、面白い作品だと思います。見て損は無い！
