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ガラスのうさぎのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ガラスのうさぎ(2005年製作の映画)
3.4
高木敏子の自伝文学のアニメ化。東京で暮らしていた敏子が戦中に体験した経験から平和の尊さを主張するという作品。

冒頭に両国国技館が出るので、海老名香葉子の「うしろの正面だあれ」と同じ辺りかな?
父はガラス細工職人で、ガラス細工のうさぎが空襲で半分溶けてしまったというエピソードからタイトルになってる。

空襲をさけ一人疎開する敏子。疎開先の親戚は比較的に親切。でも兄二人は戦争に行ったし母や妹は空襲で行方不明に。
父と再開するが戦闘機に撃たれて殺されちゃう。

戦後帰還した兄と再開するが一時期別の親戚に預けられキツイ労働に涙。

東京に戻り平和憲法に喜ぶ敏子。
そして武器を持たない国に素晴らしさを説くエンディングへ。当然今の意見としては自衛の為に最低限の武器は持たないとイケナイ訳だが…
それでも戦争の悲惨さを実体験した先人の語る平和論は重い。それだけは確かだと言える。
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