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ザ・フォッグのABBAッキオのレビュー・感想・評価

ザ・フォッグ(2005年製作の映画)
2.3
 2005年アメリカ。カーペンターの初期名作ホラーとして有名な1980年版のリメーク。旧作と続けてみると始まってすぐ気がつくのは圧倒的な映像のシャープさ。25年間の映像技術の進歩を感じさせる。しかしテーマは「霧」。かつての薄ぼんやりした映像は霧とマッチしていたが、くっきりした画質にマッチした霧の不気味さは出せていない。この時点でこのリメークの存在意義のなさが分かる。
 登場人物の名前や配役など色々重なっている(子どもが家政婦と共に襲撃される家の住所まで同じなのには吹き出した)。しかしその出来上がりは全く違う。最悪はジャンプスケアで、旧作同様本作でも多用されているがことごとく悪いお手本。映画学校で新旧両作品を比較して、何がどう違うのか教材にして学ぶ以外に、本作の存在価値は思いつかない。
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