まーしー

ザ・フォッグのまーしーのレビュー・感想・評価

ザ・フォッグ(2005年製作の映画)
3.0
ジョン・カーペンター監督の同名作品のリメイク。
小さな港街に現れた霧と怨霊たちが、街の人々に襲い掛かる——。

霧を意味するタイトルが示すとおり、じめっとした雰囲気の本作。
海や薄暗い街並みがそう感じさせるのだろう。
登場する街の人も何とも不気味。
小さな街ということもあって、登場人物同士が顔見知りであり、関係に薄い繋がりがあった。
そして、隠された共通点も……。

「霧」を題材にしたところは新鮮なものの、恐怖を煽る演出は古典的な手法。
停電やPC画面の乱れ、自然発火など、これまでのホラー映画で幾度となく目にしてきた内容のオンパレード。
怖さを煽るポイントをここまで数多く用意されると、逆にニヤリとしたくなる。

ヒロインを演じたマギー・グレイスは、『96時間』でリーアム・ニーソンの娘役を演じた人。
本作では、彼女が重要な役どころとなっている。ラストにその真相が明らかとなり、驚いた。

なぜ霧が発生するのか。
なぜ霧と伴に現れる怨霊たちは街の人を襲うのか。
古典ホラーに興味のある方はぜひ。