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按摩と女のkazu1961のレビュー・感想・評価

按摩と女(1938年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2021-735 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋1938年でこの完成度!!小津安二郎や溝口健二をして“天才”と言わしめた清水宏監督の芸術的な逸品です。とにかく瞬間瞬間の映像が絵画的で美しい。その自然描写や移動撮影などこの時代に様々な技術を駆使しているのにもうビックリ。

🖋とにかく若き日の高峰秀子、佐分利信の陰影とフォーカスされた人物描写はもう、ブロマイド!!傘をさして橋を渡る高峰秀子はもう神がかり的に美しい。

🖋古き良き温泉街を舞台に、盲目の按摩と訳あり美女の淡い恋を清水宏監督が描いた作品。清水宏監督ならではのマイノリティに寄り添うテーマが色濃く反映されている、ナチュラルだけど、研ぎ澄まされた素晴らしい作品です。ラストで目の見えない按摩の徳一が去っていく女(高峰秀子)を目で追っていくシーンはもう圧巻!!

☺️Story:(参考: Amazon)
名物按摩の徳市・福市のふたりが新緑を連れて山の温泉場にやって来た。ふたりは盲人でありながらも驚くべきカンの持ち主。先を行く子供の人数や、男か女か、果ては職業までも言い当ててしまうというのだ。
ある日、徳市は温泉場で東京から来た女に呼ばれる。どこか陰があるこの女から、徳市は何かを怖れている気持ちを感じる。そんな彼女に徳市は次第に惹かれていった。しかし、恋をしたことから徳市はその鋭いカンを鈍らせてしまう。一方、女は別の宿に泊まっている少年と出会い、そしてその少年のおじさんという男と交流をもつようになる。そんな様子が徳市はおもしろくなく…。その頃、周辺の旅館で次々と盗難事件が起こる。徳市は女が犯人だと思い込み、かくまおうとするが…。

🔸Database🔸
・邦題 :『按摩と女』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1938
・日本公開 : 1938/07/07
・上映時間 : 66分
・受賞 : ※※※
・監督 : 清水宏
・脚本 : 清水宏
・原作 : ※※※
・撮影 : 斎藤正夫
・音楽 : 伊藤宣二
・出演 : 高峰三枝子、徳大寺伸、日守新一

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
山の温泉場で名物按摩二人組の一人が、素性のわからない女に恋をする人情劇。監督は清水宏。出演は高峰三枝子、徳大寺伸、日守新一。八巻。
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