ダイゴロウ

按摩と女のダイゴロウのレビュー・感想・評価

按摩と女(1938年製作の映画)
3.9
清水宏監督作品。

盲人の按摩の鋭い勘を、愛情が鈍らせる…。

古さこそ拭えない気もしたものの、白黒映画ながら温泉街にある確かな自然と綺麗で澄んだ空気すら感じられるような、気持ちの良い傑作であった。

盲目であるはずの徳市の視線を表しているかのような、馬車を見送る最後のカメラワークが特に素敵だった。