志村喬の演技は素晴らしい。
志村喬本人も言っているが、黒澤明の役者の出し方の上手さには感心する。
ある意味戦後の日本を知るのに教科書的な映画でもある。
駅で遊佐を探す時のナレーションはなくても面…
このレビューはネタバレを含みます
凄すぎ。
美しき映像言語。
象徴的なシーンが沢山あってクラクラした。
真っ直ぐな線路を進んでゆくシーンや、階段降りてくる足元、並木ハルミが取り残される引きのショットはやけに意味深でハッとさせられる…
記録
トリュフォーとレオ、ベルイマンとマックス・フォン・シドー、フォードとウェイン、そして黒澤と三船、監督が自画像を託した不滅の俳優コンビ。俳優は監督の理想の自分であり、2者は作品を追うごとに成熟…
未視聴の黒澤映画まだあったかのかとレンタル。
結論は結構よかった。
まずうだる夏の暑さを執拗に演出し、客側に強く印象付ける。
狂暴な拳銃強盗事件の追跡ながらバイオレンス場面がないためにドキドキす…
「ホシは?」
「今夜は曇るから出ないよ。」
いい作品だけど絶妙に歯切れが悪い。特に最初の闇市でウロウロするシークエンスと球場のところがやたらと冗長だから飛ばしたくなったくらい。撮った素材全部使うん…
"不運は人を叩き上げるか、押し潰すかのどちらかだ"
まさに課長がぽろっと吐いたこの名言を上手く映像化した作品。復員を経てのし上がった刑事と地に落ちてしまった犯罪者の対比がとても美しく描かれていた!…
新米刑事の村上が拳銃を奪われた、その拳銃で強盗事件が起こったことから、先輩刑事佐藤と共に犯人を追うストーリー。
最後の終わり方は、遊佐みたいなやつが世の中に何人もいるということに加えて、徐々にそれに…
まだ少し若々しい黒澤と、若すぎる三船。序盤の街歩きに、「生きる」と同じ冗長さを感じてしまいはするのだが、後半の演出の冴えは、高揚感と哀しみをもたらしてくれる。盗まれた自分のピストルを、同じ経験を持つ…
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