不運は人間を叩き上げる(立ち上がらせる)か押し潰す(だめにする)かどちらかだ。
上のセリフはまさに戦争で傷を負った主人公と犯人に一致しています。
テーマは「善と悪は表裏一体であること」
犯人も…
主人公と犯人には過去に二人とも同じような環境で同じような災難が降りりかかるんですが、
主人公はそれを受けて、刑事=正義、
犯人は犯罪者=悪となります。
いくら自分の境遇が悪くても、それでグレたなんて…
あの出だしのテンポの良さ!
そして、そのままのテンポで行くのかと思えば、銃の行方を追う村上の足どりを、これでもかというぐらい執拗に描くあのメリハリ。
こりゃ、やはり大監督。
緻密な脚本だからこそ映…
久々に最後まで没入して見れた一本。明確なストーリー、キャラ、サスペンスの魅力が凄いというわけではなけど、最後まで安心して見ることができた。まずキッチリとした映画的なショットが撮れているということと…
>>続きを読む戦後間もない真夏の東京。
うだるような暑さの中、三船敏郎と志村喬の新人・ベテランの刑事コンビが事件を追う。
凶器となったのは三船演じる村上の盗まれた拳銃!
自責の念に駆られ焦る村上と刑事としての心…
刑事モノ。黒澤映画はなぜこんなに素晴らしいのか。一切の隙が無く、緻密に作りあげられている。それなのに、遊びがあるので、観ていると身体も心も全てもっていかれてしまい、映画が終わるころにやっと夢中になっ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
黒澤明監督の、戦後直後の東京を舞台にした刑事ドラマ。
新任刑事からスられた拳銃によって強盗事件が発生する。
新任刑事はベテラン刑事と組み、拳銃の行方を捜査するが…。
自分の拳銃が事件を起こした事に…