黎明の黒澤明の40年代を締めくくる作品。
酔いどれ天使でヤクザを演じた三船敏郎が今度は刑事。演技力の志村喬、存在感の三船敏郎。最強のパワーバランス。映画史に刻まれるバディ。
バスの中で拳銃をスラれ…
「なに!ピストルをすられた?!」
一切の前置きなくいきなり核心に入るオープニングにぐっと心捉まれた。あくまで直情的で一途な村上(三船敏郎)の姿が、暑い暑い戦後の街に映え、最後まで目が離せない。
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「羅生門」の前年1949年作の現代劇。三船敏郎、志村喬ほか。面白かった。重要参考人の女スリやヒモの女、踊り子に力ずくで情報を吐かせない刑事たちの紳士的な態度や、コツコツと積み上げる泥臭い捜査がいい。…
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・千石規子と志村喬のやり取り、最高
・ホテルでの銃撃、二人の対決シーンで対位法を使い、音楽と画面のアンバランスからくる異様な緊張感の秀逸さ
・闇市シーンの記録的価値と戦後の匂い、ドキュメンタリー感
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このレビューはネタバレを含みます
脚本家の菊島さんデビュー作とのこと。
ダーク・ボガード主演イギリス映画「凶弾」に似ているとの評を読み鑑賞。確かに筋書きは近いところが多々あったものの、主題はそれほど近くなかったよう。
戦後の困窮…
凄くいい刑事ドラマ
序盤のピストル屋を求めて徘徊するシーン。ちょっと冗長なんだけど、三船敏郎の目がキマってるし、炎天下で頭がやられていく感じも出てて妙に印象的。
志村喬がピストル屋のヒモに「用が…