ヴレア

野良犬のヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

野良犬(1949年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

新米刑事が銃を盗まれた事により、次々引き起こされる事件を追っていく泥臭い刑事もの。途中ベテラン刑事とコンビを組む事で様々な教えや経験を積み刑事として成長しつつ犯人逮捕へ向かって行く。
単に善と悪の戦いを描いた勧善懲悪ものではなく、『人間は何故罪を犯すのか』『どんな人間でも悪に染まる恐れはある』といった人間の根源的なテーマを突きつけて来るので観客に色々考えさせてくれる。
また、犯人を追い詰めるクライマックスシーンがとにかく印象深い。真っ白なスーツを泥に染め、刑事が犯人を追い詰めて行く様は鬼気迫るものがあったし、客観的に遠くの家でピアノを弾いている者からの視点を挟み込む事でより一層リアルに感じられた。
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