凄くいい刑事ドラマ
序盤のピストル屋を求めて徘徊するシーン。ちょっと冗長なんだけど、三船敏郎の目がキマってるし、炎天下で頭がやられていく感じも出てて妙に印象的。
志村喬がピストル屋のヒモに「用が済んだら現金なのね」と言われるが、その後も聞き込みが済んだらすぐに帰ってるのも芸が細かくて面白い。
暑さの演出と会話を鬱陶しいくらいに挟むことで夕立の中のドラマが引き立ってて上手い。
遊佐と対面するシーンでピアノの音が聞こえたり、二人が花畑で倒れ込んで子供たちの歌声が聞こえてきたりと、ちょっとあざとすぎる演出も、パワーでねじ伏せられてつい感動しちゃう。