せんにん

野良犬のせんにんのレビュー・感想・評価

野良犬(1949年製作の映画)
3.5
「静かなる決闘」より前に観てしまった。。

この頃の三船は大いに迷う。そして大きい体躯でウジウジする。
父たる志村喬の包容力によしよしされながら歩んでいく、そんな感じだ。後の豪放磊落さとはまるで違う。

ストーリーは、途中までちょっとだるさはあったが、最後の犯人との対峙からの結末までは一気にカタルシスを迎える印象で、心地よかった。
これが有名な黒澤の対位法か!というのもあり。

犯人の最後の慟哭には、ちょっと胸を打たれた。
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