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野良犬のcatmanのレビュー・感想・評価

野良犬(1949年製作の映画)
4.0
戦後まだ4年ほどしか経っていない1949年の日本でこんなモダンなサスペンスが作られたことに驚く。とは言え、一般的に絶賛されているほどは圧倒はされず、今でも無条件に楽しめる用心棒などと違って、製作された時代を考えたら凄い作品だなって言うのが正直なところ。三船の情熱的な芝居も時代劇と違って現代劇ではいささか過剰に感じられるんだけど、対照的に志村の穏やかで自然な佇まいは際立っている。
あと高く評価されている導入部は、刑事の拳銃をスられると言う重大事件に対して上司の反応はえらく呑気だし、最後にはスられた本人が表彰までされちゃってるるし、どうも違和感を拭い切れない。それとやっぱり、こういう古い映画は音声が聴き取り辛いのが難点。真夏の暑い日にもう一度観てみよう
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