題:滑稽だが陰惨
製作:2010年、日本
監督:井筒和幸
出演:ジャルジャル、ちすん、桜木涼介、松永隼、石川あみ
なかなかオモシロかった。
2006年に起きた「東大阪集団暴行殺人事件」がベースとのこと。
後先を考えない短絡的で軽薄な犯罪が滑稽に描かれるが、陰惨で救いようのない展開となり、とても後味が悪い。
話も良いが、役者が素晴らしい。
お笑いコンビ“ジャルジャル”の2人。
彼らのコントは未見であるが、彼らがふざけている姿が想像できないくらい役者が板についている。
特に石川勇気役の後藤は歩き方、タバコの吸い方、立ち方ひとつとっても“石川勇気”としてのの説得力がある。
鬼丸兄弟役の2人も素晴らしい。
弟役のジェントルさんはお笑い芸人だそうだ。調べたところ本人は役からは想像もできないような優男であったが、顔の形ゴツくて眼が怖いので悪役に向いていると思う。