おれさま

ヒーローショーのおれさまのレビュー・感想・評価

ヒーローショー(2010年製作の映画)
2.8
"自分だけ生きようとしてごめんなさい"

2006年に発生した、東大阪集団暴行殺人事件を着想とした今作。この事件、どこかしこでもなんぼほどでも起きてそうなのが怖い。
あ、井筒監督はもしかしたら初めましてかもしれませんが…合わないかもです。

ヒーローショーと男女のもつれが主軸、事件の発端としており、この治安の悪さがなんといっても青春(?)バイオレンス映画として良い意味で粗雑に感じた。なによりも、いつどこで起きてもおかしくない事件であり、血気盛んな若者であれば、どんな人でも加害者になり得る話。
そして最も注目すべき点はもちろん、ジャルジャルのダブル主演。
いやー、福徳のどうしようもなさ、まんま。これは本当によかった。だが、後藤。迫力に欠けるし声に抑揚がない。漫才・コントののっぺりした感じまんま。ネタは嫌いじゃないけど、演技は。元自衛隊は無理がある。

今作よりも、実際の事件の方が関与している人数が多く、経緯もなんと言っていいのか。生き埋めってワードが頻繁に出てき過ぎでなんだろ、言葉を慎みます。
2人の名前が共に"ユウキ"でかつ、ヒーローを題材にしているところから、正義と勇気に掛けてストーリーは展開していく…って考察しようとしたけど、ちょっとそこまで深読みは今日はいいです。

劇中の"生き直してぇよ、生き直させてくれよ"という言葉には良い説得力だなと。生き直すかあ、自分の人生否定してる訳ではないのかな。やり直すではないこの言葉だけは、深く記憶に残った、かも。

無名俳優陣の治安の悪さといったら、最高でした。

"わけわかめ、いみぷーちん"
おれさま

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