夫を亡くした未亡人で2人の子供を育てるアイリス。コックとして働いているも、まともな教育を受けていなかった事で読み書きが出来ないスタンリー。社会の壁にぶち当たりながらも不器用な恋をする2人の姿を描いたラブストーリー。
ジェーン・フォンダ、ロバート・デ・ニーロ主演。父親の仕事の影響でまともに学校に通えず、読み書きが出来ないまま大人になったスタンリー。未亡人で仕事に育児と日々忙殺されるアイリスと出会った事で読み書きを教えてもらいながら、愛を育み成長していく。
アメリカでは満足に読み書きが出来ない人も実際一定数いるらしいとの事。そういったところに焦点を当てた内容で、そのハンデを抱えた人の社会での生き辛さをしっかりと描写。デ・ニーロの名演も相まって完成度は高い。
中盤までは見てて気分が落ち込むような場面もそれなりにあり、それも現実と思わざるを得ない形でした。でも終盤からは一気に事態好転しまくりで逆にちょっと違和感がありましたが、その分見やすさはガッチリ。
ジョン・ウィリアムズが手掛ける音楽の美しさも加わって綺麗にまとめた大人のラブストーリーといった印象です。
前日にデ・ニーロが出演していた「ボーイズ・ライフ」を鑑賞しましたが、モラハラの嫌な人間性全開だった役柄だったのに、本作ではまさに真逆。彼の演技力の凄さを改めて実感した作品でした。