Gatt

オセロのGattのレビュー・感想・評価

オセロ(1995年製作の映画)
4.1
いやぁ、ホントこの話はイヤラシイ。
男のイヤラシさっていう、まるでカッコよくないジメジメした世界を、軍人とか将軍ってマッチョ世界観のある所でやるw。
人間だものw
シェイクスピアの中で、一番好きですwww

人種的引け目につけ込むとか、卑劣なんだけど、そのイヤラシイ役イアーゴをケネス・ブラナーが演ってる。マジで上手い!
「TENET」観た時も思ったけど、悪役の方がハマる感じですね。この人の演技力で、この映画は10倍面白くなっていると言っても過言じゃない!
観客に向かって話しかけてくる時のドヤ顔がこの上なく印象的ですw

オセロ役はローレンス・フィッシュバーン。彼が英国古典を演るってのも、なかなかレアな気がします。
古典名作は、演者を楽しんでいくのも、きっとポイントです。今後も違う人のバージョンがあったら観てみたい。

この映画は30年も前になっちゃって、今じゃテレビドラマ程度のスケールにも感じちゃうけど、過剰な演出は避けて、良い意味で舞台劇の映画脚本でした。
でも、カメラワークに時折ハッとされる。「嘘」「吹聴」「疑念」みたいなものを感じさせる口元とか表情の演出が印象的でした。

派生系で、「オセロ」を下敷きにした学生物語「O(オー)」ってジョシュ・ハートネットが主演の映画を昔観に行きましが、当然とはいえ、酷く胸糞悪かったのを覚えている。
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