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セロ彈きのゴーシュのほにほにほのレビュー・感想・評価

セロ彈きのゴーシュ(1982年製作の映画)
4.5
これ全く関係ない結論なのかもしれないけど、もしかして高畑勲の精神的な後継者というか現代の高畑勲的な人って山田尚子なんじゃないの?って見終わって思った。

動物の描写、特に猫の表現が好き。ドアが空いたら猫が当然の如く二足歩行しているという面白さ。声優もみんなうまくって、本来動物がこんなふうにしゃべるわけないんだけど、妙に説得力がある。

キャラクターのセルの輪郭線に一々細かい影が描かれてて、宮沢賢治の田舎っぽい童話感をその線で感じさせてくる気がする。クリアな輪郭線だとどうも田舎の牧歌的な雰囲気と調和しないなと思っていたので、この方法は面白かった。高畑さんの輪郭線についてのこだわりは遺作『かぐや姫の物語』まで続いてる。
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