初代ウルトラマンのTVシリーズを編集して長編映画版にした作品。
『シンウルトラマン』を観るならいっそのことと最近光の戦士たちの映画をこぞってこれ見よがしに観てきたが、いよいよ原点回帰系に迫ってきた。
このウルトラマンと科学特捜隊と人類の物語。
村松隊長、ハヤタ、アラシ、イデ、フジ。この5人からなる特捜隊。
この先ウルトラマンと共に戦う色んな人類が編成する部隊ができていく、そのすべての原点チーム。
小林昭二、黒部進、毒蝮三太夫、二瓶正也、桜井浩子。
初代ウルトラマンがレジェンドならば、彼らもウルトラの歴史としてはレジェンド隊員。
5人のキャラがそれぞれあり、得意分野があり、特殊な訓練を受けてる特殊部隊の設定なのにやたらと人情があり、人間味が深い彼らの魅力。
元々は怪獣を倒すことが本業ではなく、怪奇現象や特殊救出作戦などを請け負う部隊なだけに、怪獣出現を民衆と一緒に驚きながら、一緒に試行錯誤していく姿がとても印象的。
ウルトラマンの全ての原点と特捜隊の熱演が最高なシリーズ編集版。
今ではCGでちょちょいのこともリアルな火薬や炎を使う臨場感。
シンプルな遠近法やフラッシュなどのアイデアの延長のようなカメラワークの連続。
今観てもワクワク止まらないシリーズの原点。
やっぱり怪獣出てきてビームで派手なアクションで戦う最近のシリーズよりも、色んなことが生々しく感じられる初期の作品が好き。
ウルトラマンの顔が途中で変わったり、怪獣の動きや撮り方のきめ細かさ。
55年の歴史と当時からの特撮技術のレベルの高さを目の当たりにする作品。
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