バンバンビガロ

サムシング・ワイルドのバンバンビガロのレビュー・感想・評価

サムシング・ワイルド(1986年製作の映画)
4.0
ロードムービーであり、ラブコメディであり、青春映画でもあり、スリラーでもあるような一風変わった味わいのある映画だが個人的にはかなり好きな部類に入る。
序盤は平凡で冴えない感じの男がすべてがめちゃくちゃなヤバい女に振り回されるというタイプのコメディ映画として進んでいくのだが途中でもっと即物的なヤバさを持った男が出てきたことにより徐々に張り詰めた展開になっていき、終盤のリアルで緊張感のあるスリラーへと変貌する。作品がコメディ寄りからシリアスな展開に変わっていくのに合わせて主人公二人の関係性も徐々に変化していきラストには序盤からは想像できないようなほのかな感動がある。
印象に残るのは中盤の同窓会でのダンスシーンで、これはおそらく『パルプ・フィクション』のダンスシーンのイメージソースになっていると思うし、主人公のルックスやキャラクター性を含めてかなり影響を与えているように感じた。
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