【なぜここにカメラがあるのか?】
写真家兼・映画監督のヴィム・ヴェンダースによるアメリカへの憧憬をヒシヒシと感じさせるロード・ムービーの秀作。同年に公開された『ペーパームーン』との類似点を感じる。…
自分を失っていると自称するフィリップがひょんな事から引き受けた9歳の少女アリスと旅するハメに。お茶目なアリスに振り回されていたフィリップだがきっとアリスと過ごした時間が素敵な時間だったことに思い至る…
>>続きを読む元々持っていた悩みとか謎とか問題はどこへも向かっていないのに、ただ身体がさすらってゆくだけで、それだけで何かが変わってゆく。
フィリップとアリスの道程にも目的地があるはずなのに、どこか目的地がないよ…
独り言を言い合う泳いでるシーン
アイスクリームを食べるアリス、違う街だったと話す、一度離れて鏡越しに「冗談だろ」
コインの手
ミルクを飲んで秤に乗せる、落ちるミルク瓶、バケツを抱える
自分のプラ…
音楽も台詞も登場人物も、動的なものは全てミニマムで、風景や写真などの静的なものに、ヴィム・ヴェンダースは多くのものを託している。ロードムービーの定義が、やっと自分の中で定まってきた気がする。あとアリ…
>>続きを読む何か書こうかなって思い出すときに涙出てくるやつってあるんだよね。この作品自体が感情みたいなもんってゆうか、揺さぶられた〜〜。
子供のパワーって本当にすごい。大人の小ささも優しさも素直さもすべてを引き…
アリスは奔放で、手を煩わすこともあるが、早熟な彼女が看破するものもあるんだろうな。
フィリップにとって時間を割き、その時間の縛りから解放され、いわば自己存在をも見つめることになったのは有意義だったの…