ヴィム・ヴェンダースの『ロードムーヴィー3部作』の1作目
仕事でアメリカを放浪していたドイツ人作家のフィリップ ひょんな事から少女アリスをアムステルダムまで連れて行くことになります 約束の日にアリスの母親が現れず、彼はアリスの記憶を頼りに、彼女の祖母の家を探す旅へ…
主人公フィリップは、自分が見た景色・自分が乗っていた車を撮影することで、自分の存在を確認せずにはいられない人物として描かれています
彼にとってアリスといる時間は、それ自体が存在の証拠となっているようで、どんどん表情も柔和になり、どことなくアリスに振り回されて幸せそうにも見えてきます
ふたりがプリクラ(証明写真?)をニッコリ笑って撮るところはとても微笑ましいです
飛行機の中で遊んでいた『縛り首』、私も小さい頃よく遊んでいた言葉遊びです
アメリカでは”hangman” と言います ドイツでも同じ遊びがあることにビックリ!とても懐かしいですっ
作中で Chuck Berry のコンサートでMemphis Tennessee が演奏されますが、これもストーリーとリンクしていて、ナイスな選択です
ニューヨーク、アムステルダム、ドイツと、映像・カメラワークは言うまでもなく、そこに流れる空気感も大好きです 子役もとっても可愛い♡