大人の寂寥感と子供の純粋性。
切なくほろ苦いのに温かい。
人生の瞬間と永遠。
ラストシーンの開放感。
アリスの聡明さとフィリップの頼りなさ、浮世離れした感じがなんともミスマッチなのにわざとらしさがない。
映像も劇伴も素晴らしくて、ストーリーとは関係無いのになんだか泣きそうになる場面が多々ある。いやそれもちゃんと関係しているのかな。
何か大きな事件があるわけではない、ゆったりとしたロードムービー。
ひとつひとつの場面や会話が味わい深くて
2人の距離が縮まっていく。
しがらみのない間柄だからか、思わずお互いがお互いの本音を引き出して、最後の方はお互いを守っているような不思議な関係性だった。
何度も繰り返し観たい名作です。