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都会のアリスのtetsuのレビュー・感想・評価

都会のアリス(1973年製作の映画)
3.9
ヴィム・ヴェンダース観なければと思ってとりあえず一本目。
なんで事ないストーリーだけど、全体のバランスが絶妙だから成立してるんだと思う。
そもそもの責任は母親にあるわけで、二人とも不毛な展開に付き合わされつづける。
フィリップもライターとか言いながら、上っ面だけだて空白を抱えてるし、アリスはその日暮らしの母親によってネグレクトされている。
ありきたりな別れは描かれず、このまま社会に流され続けなければならない、二人の不遇な運命を漂わせて終わる…映画の事知り尽くしてなきゃこんな作品撮れる訳がない。
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