ニューヨークは特に白黒が似合う。かといってアムステルダムが白黒で物足りないかと言われたらそうでもない。モノクロ映画の好きなところは時にカラーより映像が鮮やかに感じられるところだ。
監督が誰かを特に気にしていなかったが、子供1人と大人1人が誰かを探す構図はヴィム・ベンダースそっくりだなと思ったらそうだった。
『パリ、テキサス』よりも物語性があり、映像美と相まって旅行に出かけたくなると個人的に思った。旅券販売所で出会って次の日のフライトまで過ごすというのはニューヨークでありそうな話で、物語が動き出すきっかけとしてとても魅力的だった。
