大好きな「ペーパームーン」と比較される作品ということで、気になって鑑賞。
なかなかストーリーが動き始めないし、笑いも音楽も少ないし、肝心のアリスがなかなか出てこないし、開始早々おっぽり出しそうになった。
それでもアリスの登場で持ち直す。…なるほど、ペーパームーンと共通点が多い。ストーリー設定や、モノクロ仕立てや、製作年も同じ、仏頂面の9歳の少女が主人公というところまで。
でも味付けが全然違う。こっちはアメリカンニューシネマの流れをくむドイツ作品。ペーパームーンは本場アメリカなのに、ニューシネマからは脱してましたね。
監督の実験的手法に付き合わされてる感が強くって、とっつきにくかった。ラストもこれで終わりですか?っていう感じ。
「○○に似ていると評される作品は決して○○を超えない」っていう、見たい映画を選ぶ際に、少しは役に立つかもしれない教訓を私に残した作品でした。