勝沼悠

いのちの戦場 -アルジェリア1959-の勝沼悠のレビュー・感想・評価

4.2
 アルジェリアの独立戦争をフランスの視点から描く。

 数万人のフランスの戦死者と数十万人のアルジェリアの死者を出しながら、フランスは40年間この戦争を認めなかった。そのフランスの闇にフランス映画が迫る。
 50年前の出来事だが、これを見て思うのは今も叫ばれている”テロとの戦い”の不毛である。道理はないが力がある自軍が相手を追い詰めれば相手は残虐行為に及び、こちらも残虐になり、戦争から抜けられなくなる。

 戦争の不毛は今も昔も変わらない。
勝沼悠

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