ちぇみ

インファナル・アフェアのちぇみのレビュー・感想・評価

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)
4.0
マチズモ組織のツートップ警察とマフィアにおいて、2人が求められる強さ。
耐えきれた方の勝ち。

先にみてしまったものだからどうしてもRRRと比較してしまうのだけれど、RRRではラーマを通してひたすらに「耐えること」のかっこよさを見せつけられた気がする。だけどやっぱりそう簡単には無理だよね。

正体を知る上司には弱音を吐き、精神科に通いながらぽろっと正体を明かし、ただ漠然と頼りない微笑みを浮かび続けるヤン(トニー・レオン)。溢れ出す人間味に心を打たれた。

一方で、最後まで己の弱さを受け入れず、上っ面の自分を演じ続けることを選んだラウ(アンディ・ラウ)もまた嫌いになれない。魅力的な悪。地獄行きのエゴイスト。
この作品では「耐える」ことをやめるまでは解放させてもらえないらしい。
彼がなぜマフィア側に属しているのかについてはどうやら2を観ろとのこと。
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