… 長年、言いづらかったことなのだけれど。
ゴダール・ファンの方々のお怒りを買うかもしれないが、勇気を出して呟こう。
この作品って、あの有名な、三人で踊り出すシーンに尽きるような気がする。
冒険的で挑戦的でアヴァンギャルドで… なのにその反面、お洒落でクールな美学に満ちていて。
「あのシーンに尽きる」と述べたが、そんな試みが、物語の本筋とは関係なく、散りばめられている。(あのシーンが突出しているということ。)
そのあたりのゴダールのセンスが遺憾なく発揮されているところが、不朽の名作と云わしめている一つの要因でもあるのではないだろうか。